悪玉菌が増える理由

腸内には、数百種類、週百兆個という規模で1㎏以上の腸内細菌が生息しています。健康や便秘の解消に欠かせない善玉菌とともに有害物質を発生させる悪玉菌が共存しており、大腸菌やクロストリジウムは、その代表的なものです。悪玉菌には、大腸や直腸のなかで腐敗物を腸内に溜め込む働きがあります。善玉菌の働きを抑制するため、腸内環境が悪化して便秘や下痢の症状を起こしてしまいます。生まれたての赤ちゃんの腸内細菌の99%以上は善玉菌ですが、生後3日目から早くも善玉菌の量が減少していきます。成長するにつれて、免疫機能の低下、経口摂取する食品の影響を受けることで、善玉菌が減少し、悪玉菌が増えていくことになります。

大腸がんは、以前は欧米人特有の疾病と言われていましたが、現在では、日本人のがんの多くを占めています。日本人の食の欧米化が大きな原因と考えられており、なかでも肉類がその元凶として大きな影響を与えていると言われています。肉類は消化、吸収するのに時間がかかり、長く腸に留まって腐敗した便となり、悪玉菌のエサとなります。肉類に含まれるたんぱく質やアミノ酸をエサとして活性化された悪玉菌が有毒物質を放出することからゲイ理や便秘といった症状を引き起こすのです。穀物、野菜、魚が中心であった日本人の食事が変化し、食物繊維も不足するようになったことで、腸内の腐敗物を吸収して排出することができなくなり、さらに腸内が悪玉菌優勢の状態になってしまいます。ジャンクフードや肉類などに偏った食生活は腸内バランスを崩す大きな原因と言えるでしょう。